2018年8月の第1弾出荷、そして秋の追加出荷に至るまで、日本全国の特約店や百貨店では長蛇の列ができました。発売直後からTwitter(現X)や大手掲示板、レビューサイトには、購入者からのリアルな体験談や味わいに関する感想が怒涛のように投稿されました。
当時のネットコミュニティの反応を紐解くと、味に対する評価は驚くほどポジティブなものばかりでした。
「蔵元は『正規の味に届かない』と謙遜していたが、グラスに注いだ瞬間に広がる華やかな吟醸香は紛れもなく獺祭そのもの」「1,200円の味ではない。普段飲んでいる3,000円クラスの純米大吟醸を遥かに凌駕している」「口に含んだ瞬間のふくよかさと後口のキレ。これが二割三分なのか三割九分なのかは素人には分からないが、ただただ美味しくて感動した」といった声が溢れ返りました。
また、味そのものへの満足感以上に、「美味しく日本酒を飲む行為が、そのまま被災地の復興支援に繋がる」という購買体験が人々の心を強く打ちました。「被災地のために募金するのは少し敷居が高くても、この酒を買って家族や友人と飲むことで200円が寄付されるなら喜んで買う」「島耕作が描かれたラベルを食卓に置き、豪雨被害に思いを馳せながら飲んだ」といった手記や投稿がSNS上に相次ぎ、単なるアルコール飲料の枠を超えた社会現象となったのです。