キメラアント編の激闘のさなか、ノブに関しては一時「衰弱死したのではないか」「廃人化して死亡した」という噂や死亡説が流布したことがありました。しかし結論から言えば、ノブは確実に生存しています。
アント編終結後の「会長選挙・アルカ編」では、盟友であるモラウとともに元気な姿を見せています。瀕死の重症を負ったゴンの入院先へ駆けつけ、ビルの屋上でモラウと酒杯を交わすシーンが描かれました。このときのノブは頭部にキャップ(帽子)を被り、抜け落ちた頭髪を自然にカバーするスタイルとなっていましたが、顔つきにはかつての知性と落ち着きが戻っており、精神的なパニック状態からは脱していることが描写されています。
気になるその後の現在、とりわけ「暗黒大陸編」におけるノブの立ち位置ですが、彼は最前線への渡航を明確に固辞しています。自身の精神的リミットを正確に把握している彼は、未知の脅威が渦巻く暗黒大陸への上陸作戦からは身を引きました。ただし、人類居住区から暗黒大陸の「門」へ至るまでの後方輸送ルートの確立や、近代兵器・補給物資のロジスティクス支援において、国家規模・ハンター協会規模でのバックアップに関与しているとされています。一線を退きつつも、その卓越した能力と知略で組織に不可欠な存在であり続けています。
盟友モラウとの関係性|光と影の相棒が生んだ名シーン
ノブを語る上で欠かせないのが、相棒であるモラウ=マッカーナーシとの深い絆です。豪放磊落で直情径行、泥臭い戦いを好む海の男モラウと、神経質で几帳面、スマートな知性派のノブ。一見すると水と油のような二人ですが、互いの力量と人間性に対する信頼は絶対的なものでした。
モラウはノブの異変にいち早く気づきながらも、決して彼を責めたり軽蔑したりすることはありませんでした。前線へ出られないノブの苦悩を誰よりも理解し、背中を預け続けたのです。一方のノブも、満身創痍で倒れたモラウを四次元マンションに収容した際、盟友の命が救われたことに心底安堵する表情を見せました。少年漫画の枠を超えた、成熟したプロフェッショナル同士のリスペクトと信頼関係がそこにありました。