「夜中の2時すぎ、急な寒気で目が覚めたんです」――そう語るのは、2000年代初頭に小中学校の野外活動で同施設を利用した徳島市在住の40代男性だ。大部屋で雑魚寝をしていた際、施錠されたはずの木製扉が軋む音とともにわずかに開き、廊下の薄暗い常夜灯の中に黒い人影が滑り込むように動くのを見たという。翌朝、同じ班の仲間数人に確認したところ、同じ時間帯に足音を聞いていた者が複数おり、施設内は一時騒然となった。
また、別の元利用者は、深夜の浴室近くで「濡れた服を引きずるような音」を聞いたと証言する。建物の老朽化によるキシミ音や風の音として説明しようにも、あまりに連続的で意図を感じさせる動きだったという。こうした宿泊体験者が語る恐怖体験は、世代を超えて口コミで受け継がれ、徳島県内の学校現場で静かに囁かれ続けている。