突然の母の逮捕という悪夢に見舞われた当時、長女は大学2年生、次女は高校2年生という思春期から青年期への多感な時期の只中にいた。世間の好奇の目や不当なバッシングが容赦なく襲いかかる中、ふたりは学業を投げ出すことなく前を向き続けた。長女は大学で自らの学問を修め、次女もまた過酷な環境下で難関大学へと進学を果たしている。
月日が流れた現在、2人の娘はそれぞれ社会人として独立し、自らの足でしっかりと人生を歩んでいる。長女・次女ともに一般の個人としての生活を守りつつ、母・村木厚子氏の活動を陰ながら支え続けている。事件当時、検察からの理不尽な追及に対しても怯むことなく「お母さんは絶対にそんなことをする人じゃない」と言い切ったあの少女たちは、今や立派な大人の女性となり、母と同じように誠実で芯の強い生き方を実践している。