寿美花代さんの原点は、日本のエンターテインメント界の最高峰である宝塚歌劇団にあります。兵庫県西宮市出身の寿美さんは、1948年に宝塚音楽学校へ入学(35期生)。抜群のプロポーションと華やかな美貌、そして豊かな表現力で頭角を現し、瞬く間に宝塚歌劇団星組の男役トップスターへと登りつめました。
特に1960年に初演された伝説のショー『華麗なる千拍子』では主役を務め、芸術祭賞を受賞するなど宝塚の黄金期を牽引。若い頃のブロマイドや舞台写真は、現代のファンが見ても息を呑むほどの気品と圧倒的なスターオーラを放っています。
1963年に宝塚を退団した寿美さんは、映画で共演した人気俳優の高島忠夫さんと結婚。当時、トップスター同士の華麗なロマンスは世間の大きな注目を集めました。結婚後はタレント・司会者としても才能を開花させ、日本テレビ系の長寿料理番組『ごちそうさま』で夫婦揃って司会を担当。1971年から1998年までの約27年間にわたり、明るく軽快な夫婦の掛け合いでお茶の間に親しまれ、「理想の芸能人夫婦」としての地位を確立しました。