オタクカルチャーに馴染みのない層が最も混同しやすいのが、「腐女子」「夢女子」「姫女子」といったオタク女子のカテゴリ区分です。これらは対象とする関係性や、作品に対する読者自身の立ち位置(ポジショニング)によって明確に分化しています。
特に重要なのは、腐女子と夢女子の「視点の決定的な違い」です。夢女子が「推しと自分がどう関わるか」という主観的なロマンスを追求するのに対し、腐女子は「推しと別の特定キャラクターが織りなす関係性」を観測することに最大の喜びを感じます。
そのため、腐女子コミュニティでは「二人の間に自分が入り込む余地は一切ない」「ただの壁や観葉植物になって二人の会話を見守りたい」という独特の表現(いわゆる「壁になりたい」現象)が広く共有されています。
さらに近年では、BLを愛好する男性を指す「腐男子(ふだんし)」の認知度も向上しました。電子書籍の普及によって購入のハードルが下がったことや、ジェンダー表現の多様化に伴い、性別を問わずピュアな人間関係のドラマとしてBLを享受する層が確実に広がっています。