仮にどんな毛色であれ、グレート・ピレニーズをはじめとする超大型犬を日本で飼育するには、並々ならぬ覚悟と環境整備が求められる。成犬になれば体重は50キロ前後、時にはそれ以上に達する。
近年の日本の猛暑は、ダブルコートの厚い被毛を持つ山岳犬にとって過酷を極める。24時間のエアコン稼働は必須であり、光熱費の高騰が続く2026年現在、維持費だけでも相当なコストだ。さらに、十分な運動空間の確保や、高齢期の介護(50キロの体を持ち上げて移動させる重労働)など、SNSの華やかな映像だけでは見えてこない現実に目を向ける必要がある。