アメリカ球界の最大の特徴は、徹底した実力主義がもたらすアメリカプロ野球年俸格差にあります。頂点と底辺では、文字通り天と地ほどの経済的格差が横たわっています。
メジャーリーグの最低年俸は、労使協定の更新に伴い76万ドル(約1億1,500万円)以上の高水準に設定されています。トップクラスのスター選手であれば年間数千万ドル(数十億円規模)を稼ぎ出し、専用チャーター機や高級ホテルでの遠征が日常です。
一方、マイナーリーグ選手の待遇は選手会加入を経て最低賃金や住居手当が改善されたものの、AAAでも年俸換算で約3万5,000ドル前後にとどまります。さらに厳しいのがアメリカ独立リーグ年俸です。アトランティック・リーグやフロンティア・リーグなどの独立組織では、月給が1,000〜3,000ドル程度に制限されるケースが一般的で、シーズン中の遠征は長時間のバス移動、食事代の節約やホストファミリー宅での下宿生活が日常茶飯事となっています。