着物の文化と伝統を正しく伝える全日本着物振興会の知見においても、黒留袖メイクには明確な「格式の黄金比率」が存在する。最も重要なのは、黒留袖の持つ重厚な色調に負けないリップラインと目元の引き締めだ。
黒留袖メイクにおいては、リップの輪郭がボヤけていると一気に老けた印象を与えてしまう。リップライナーを用いて唇の山と口角をきっちりと描き出し、中央に向けてグラデーションをつくることで、ふっくらとした立体感と気品が生まれる。アイメイクに関しても、肌なじみの良いブラウンやベージュをベースにしつつ、目尻側へ細く濃い目のラインを引くことで、凛とした目力を演出するのが格式を損なわない鉄則だ。