ハライチのM-1史において最もドラマチックだったのが、ラストイヤーの戦いだ。結成15年目のラストチャンス、彼らは準決勝で落選し、極寒の屋外で行われる敗者復活戦へと回された。出番順をくじ引きで決める緊張感の中、ハライチはファンの熱い支持を受けて見事1位通過を果たし、劇的な決勝復帰を決めた。
敗者復活の舞台で披露したのは、従来のノリボケの枠組みを自ら破壊するような、狂気と熱量が入り混じるロングスパートの漫才だった。岩井が延々と韻を踏みながら攻め立て、澤部が限界を超えて叫び続ける。15年間のすべてをぶつけるような圧巻のパフォーマンスは、敗者復活戦の歴史に残る名シーンとして語り継がれている。