変化の激しいIT業界において、ひとつのSNSプラットフォームがこれほど短期間でユーザーの信頼を損なった例は珍しい。多くのテック・ジャーナリズムの専門家は、現在の状況を「中央集権型SNSの限界」と捉えている。
かつてTwitterの共同創業者であったジャック・ドーシー氏が、中央集権的な企業管理からの脱却を唱え、分散型プロトコルの開発を後押しした背景にもこの問題意識があった。特定企業の経営方針や一人の億万長者の気まぐれによって、数億人のコミュニケーション基盤が容易に変更されてしまう構造そのものに、疑念の目が向けられている。