この地域を語る上で欠かせないのが、日本最大規模の都市計画である多摩ニュータウン開発プロジェクトの存在だ。昭和の高度経済成長期にスタートしたこの大規模事業は、丘陵地の自然を削りつつも、歩行者専用道路網や広大な公園施設を計画的に配置することで、都市と自然の共存を模索してきた歴史を持つ。
スタジオジブリの映画『平成狸合戦ぽんぽこ』では、開発によって変わりゆく多摩丘陵の風景が情緒豊かに描かれた。劇中に登場したような里山の面影や緑道は今も駅周辺の公園群に色濃く残されており、都市化が進んだ現在でも四季折々の季節変化を日常の中で肌で感じることができる。