高校バレー界を席巻した宮ツインズの物語は、稲荷崎高校の敗退で終わりを告げたわけではありません。原作最終章において描かれた二人の「その後」は、ファンに強烈な感動と納得をもたらしました。
兄である宮侑ブラックジャッカルへの加入は、まさに彼がバレーボールという競技の求道者であることを証明する展開でした。日本のトップリーグであるVリーグ Division 1の「MSBYブラックジャッカル」で若き天才セッターとして君臨し、木兎光太郎、佐久早聖臣、そして烏野から合流した日向翔陽らと共にプレー。さらには日本代表の正セッターとして世界の大舞台へと羽ばたいていきます。
一方、同等の才能を持ちながらバレーボールの実業団からのスカウトを断った宮治の現在おにぎり宮(おにぎりみや)の店主という進路は、連載当時大きな話題を呼びました。「高校を卒業したらバレーをやめる」と宣言していた治は、自らの最大の情熱である「食」の道へ進み、東京や兵庫に店舗を構える人気おにぎり専門店のオーナー兼料理人として成功を収めています。
Vリーグの舞台で行われたブラックジャッカル対シュヴァイデンアドラーズの試合会場には、観客席にケータリングとして出店し、巨大なおにぎりを観客に振る舞う治の姿がありました。コート上で世界の頂点を争う兄と、その兄を含めたすべての人々の胃袋を満たす弟。二人は異なるフィールドに立ちながらも、互いを最高峰のプロフェッショナルとして認め合っているのです。