衝撃はPVの中だけにとどまらなかった。フジテレビ系列の『HEY! HEY! HEY! MUSIC CHAMP』や各局の大型音楽特番にLittle Kissが出演した際、生放送のステージでもこのキスシーンは再現された。生放送ならではの緊張感の中、イントロから漂う独特の妖気に観客は固唾をのんで見守った。
演奏が終わり、マイクを置いた二人が密着して口づけを交わす場面では、スタジオから悲鳴にも似た歓声が湧き起こった。当時のSNSが存在しない時代において、翌日の学校や職場はこの話題一色に染まったという。ネットもない時代に口コミとテレビの熱量だけで全国民の関心を独占したこの現象は、90年代エンタメが持っていた圧倒的なパワーの象徴と言える。