本作を率いるのは、『エクス・マキナ』や『Civil War』などで異彩を放ってきた奇才、アレックス・ガーランド監督だ。彼は海外メディアの独占取材に対し、「観客に安全な高みの見物を許すつもりはない。スクリーンの焦燥感と恐怖を、そのまま肌で感じてもらうことが目的だ」と力強く語っている。従来のジャンル映画に対する批評精神を盛り込みつつ、人間の深層心理を暴き立てる演出手腕は今作でも遺憾なく発揮されている。
主演を務めるのは、数々の名作で圧倒的な存在感を放ってきた女優キルスティン・ダンストだ。極限状態の戦場報道写真家を演じる彼女は、「撮影期間中、毎日のように心がすり減るような感覚に襲われた。しかし、この役柄が持つリアリティと倫理的葛藤を表現するためには、逃げ出すわけにはいかなかった」と振り返る。彼女の目を通して語られるレンズ越しの世界は、観客に強烈な問いを突きつけることになるだろう。