今回の事案は、メディア報道のあり方にも重い課題を突きつけた。当時、テレビやWEBメディアではトレンド検証と称して連日のように話題の健康法が紹介されていた。だが、専門的な研究論文の一部だけを切り取り、一般消費者が「飲むだけで万能の健康効果が得られる」と錯覚するような文脈で広められた報道姿勢は否めない。
特にWebマーケティングにおいては、アフィリエイト広告やSNSインフルエンサーを通じた拡散が過熱し、薬機法や景品表示法の灰色ゾーンを攻める手法が横行した。科学的な知見を正しく伝える難しさと、刺激的なキャッチコピーが先行する現代のメディア環境が組み合わさった結果、巨大なバブルとその破裂が引き起こされたのだ。