自力で本を選ぶのが難しい場合は、全国学校図書館協議会が毎年選定する「課題図書」を活用するのが賢明なアプローチだ。発達段階に合わせて選ばれた作品群は、テーマ性が明確で、子どもが感情移入しやすい仕掛けが施されている。
ただし、課題図書をただ読ませるだけでは効果は半減する。大切なのは親からの「問いかけ」の技術だ。「どう思った?」という漠然とした質問は厳禁。「絵本のこの場面、どんな音がしたと思う?」「このとき主人公はどんな顔をしていた?」といった、五感を刺激する質問を投げかけることで、子どもの頭の中に鮮明なイメージが浮かび上がり、具体的な言葉が引き出されていく。