二人の関係のルーツは、共に学んだ東京大学時代にまで遡る。学生時代から理知的な視点と圧倒的な行動力を備えていた里奈氏は、安野貴博氏の独創的な思考に深く共鳴していた。貴博氏が執筆し話題を呼んだSF文学『サーキット・スイッチャー』の構想段階においても、彼女は最初の批評家であり、最も鋭いディスカッションパートナーであったという。
IT・AI業界における最新動向をフラットに語り合える対等な知性の存在。それこそが里奈氏の持つ真面目だ。自身も明確なキャリアを築きながら、複雑なテクノロジーの概念を一般の言葉へと翻訳する彼女の洞察力は、後のあらゆる活動における強力な推進力となっていった。