世襲議員でありながら永田町の保守本流を真っ向から批判した渡辺喜美氏。彼が率いた離党劇は、自由民主党の内部に走った巨大な亀裂そのものだった。既得権益と化した官僚機構への強い危機感が、独自の政治勢力を結成させる原動力となる。
かつて総務省などが握っていた強力な許認可権限や予算配分の仕組みに対し、徹底的な「脱・官僚支配」を突きつけた。税金のムダ遣いを排し、地方へ権限を譲渡する公約は、長年の自民党政治に不満を募らせていた都市部無党派層の心を一気に掴む。永田町の古い慣習を打ち砕くための挑戦は、こうして幕を開けた。