40歳を目前にした方正が、長年親しまれたお笑いタレントの地位を捨てて「上方落語」の世界へと飛び込む決断をした際、最も近くで彼を支えたのが妻の存在だった。月亭八方への入門という大きな人生の転換期において、収入の変動や芸風の激変に対する不安がなかったわけではない。
しかし、彼女は「自分がやりたいことなら挑戦すればいい」と夫の背中を押し、大阪への生活拠点の移転や高座の稽古に専念できる環境作りを全力でサポートした。お笑い界での成功体験に甘んじることなく、伝統芸能の世界でゼロから努力する夫の姿勢を心から尊敬し、温かく見守り続けたのだ。