2010年代前半、日本のテレビ界は空前の子役ブームに沸いていた。その渦中にあって、彼女の存在感は際立っていた。同世代には芦田愛菜という大きなライバルであり最高の同志も存在し、互いに刺激し合いながらシーンを牽引していた。
中でも演技派としての評価を確固たるものにしたのが、日本テレビ系の話題作『明日、ママがいない』だ。児童養護施設を舞台にした重厚なテーマの中で、彼女は見事に複雑な心情を演じ切った。ただ可愛いだけではない、胸を打つ本気の感情表現。幼少期にしてすでに一人の「女優」としての矜持を漂わせていた。