地球科学の専門家たちは、今回の激震を単なる偶発的な現象とは捉えていない。ナスカプレートが南米プレートの下へと潜り込むこのエリアは、世界でも有数の地震多発帯だ。しかし2026年初頭から、チリ沖やペルー内陸部でも中規模以上の地震が相次いでおり、広域的な歪みの蓄積が限界に達していた可能性が高い。
ボゴタ国立大学の地質学研究チームは「今回の震源は比較的深かったため津波の脅威は免れたものの、地表に伝わった長周期地震動が都市部の高層建造物に集中的な負荷をかけた」と指摘する。南米大陸の背骨とも言えるアンデス山脈直下でのエネルギー放出は、今後の周辺火山活動への波及も懸念されている。