ファンの間に激震が走った「踏み台」発言。ことの発端は、グループ卒業後のラジオ番組やバラエティ番組における率直すぎる発言だった。「モーニング娘。に入ったのはモデルになりたかったから」「ステップアップのための過程」といった言葉が、視聴者に「モーニング娘。を踏み台にした」と解釈されたのだ。アイドルがグループへの愛着や感謝を前面に出すことが期待される風潮の中で、彼女の合理的かつストレートな自己表現はあまりに異質だった。
だが、発言の全容を丹念に追うと、決してグループを軽視していたわけではないことが見えてくる。過密スケジュールをこなしながら結果を出し続けたプロ意識、そして「17歳で卒業し、次のステップへ行く」という初志貫徹の意志。オブラートに包まない物言いが時に波紋を呼んだものの、そこには自らの足でキャリアを切り拓く覚悟が溢れていたのだった。