空前のソロキャンプブームにより、アルミ製飯ごうであるメスティンとセットで固形燃料を持ち歩く人が急増した。さらに、地震や豪雨災害への備えとして防災・安全対策用に非常持ち出し袋へ常備する家庭も今や一般的だ。
しかし、ここに大きな落とし穴が存在する。メスティンの内部に燃料を裸のまま収納して放置したり、防災リュックの奥底へ他の防災グッズと詰め込んだりする行為は、摩擦や圧力を生み出しフィルムの破れを引き起こす。消費者庁にも「防災セットの中身を確認したら燃料がドロドロに溶けて揮発していた」といった相談が寄せられているという。
防災士の専門家は語る。「災害時の備えとして購入したものが、災害を引き起こす火元になっては本末転倒です。備蓄品の見直しを行う際は、食品の賞味期限だけでなく、燃料類の保管状態と経年劣化を必ずチェックしなければなりません」。