ネット上の言説において、「ネントレやセルフねんねをさせると親子の愛着形成に悪影響が出る」「将来サイコパスや愛着障害になる」という主張が散見されますが、これらは科学的な根拠を欠いた典型的な誤解です。
発達心理学における「アタッチメント理論(愛着理論)」や、オーストラリアのメルボルン大学をはじめとする複数の長期追跡研究(2012年および2026年発表の大規模データ)によると、乳児期に適切な睡眠トレーニングを受けた子どもと、受けなかった子どもの間で、6歳〜8歳時点での感情発達、行動問題、親子関係の親密度に有意な差は認められていません。
セルフねんねのメリットとデメリットを客観的に比較すると、得られる恩恵の大きさが際立ちます。
【セルフねんねのメリット】
・夜間覚醒が激減し、親のまとまった睡眠時間が確保されることで産後うつリスクが低下する
・赤ちゃん自身が夜中に目を覚ましても自力で再入眠できるようになり、良質な深い睡眠が得られる
・寝かしつけにかかる時間が1〜2時間から「ベッドに置いて数分」へと短縮され、夫婦の自由時間が増える
【セルフねんねのデメリット・注意点】
・開始初期の数日間、激しい泣き声に耐える親側の精神的負荷が高い
・体調不良時や旅行・帰省などの環境変化によって一時的にリズムが崩れ、再トレーニングが必要になる場合がある
日中の起きている時間帯に十分なスキンシップを取り、笑顔で抱きしめ、欲求に応えていれば、就寝時の数十分間の一人寝練習によって愛着関係が損なわれることはありません。むしろ、親の睡眠不足による慢性的な疲労とイライラが解消され、日中に笑顔で余裕を持って子どもと接することができるようになる好影響のほうが遥かに大きいと言えます。