桂枝茯苓丸は、桂皮(ケイヒ)、茯苓(ブクリョウ)、牡丹皮(ボタンピ)、桃仁(トウニン)、芍薬(シャクヤク)の5つの生薬で構成されています。これらが相互に作用することで、全身の血行を促進しながら炎症を鎮め、水分代謝を整える働きを持ちます。
代表的な適応症状として挙げられるのが、閉経前後に多発する更年期のほてりやのぼせです。「上半身はカーッと熱くなるのに足元は氷のように冷える」という典型的な冷えのぼせ状態に対し、滞った熱と血液を全身へ均等に巡らせることで劇的な緩和をもたらします。
婦人科領域においては、月経不順や強い生理痛、子宮筋腫に伴う諸症状の緩和に極めて高い頻度で用いられます。子宮筋腫そのものを消失させるわけではありませんが、筋腫周囲の血管拡張やうっ血を抑え、過多月経や下腹部圧迫感の軽減に寄与します。また、血行不良による肌の栄養不足やくすみを解消し、シミや大人ニキビといった皮膚トラブルを内側から治療する美肌アプローチとしても注目されています。