伝統校が幅を利かせる広島球界に、テクノロジーとスポーツ科学を駆使して一石を投じたのが武田高校などの新進気鋭のチームだ。練習時間を限定しながらも、ラプソード(弾道測定器)やバイオメカニクス解析を取り入れ、球質やスイング軌道を数値化。効率的な選手育成で一躍全国にその名を知らしめた。
この科学的アプローチの影響は、いまや県内の伝統校にも波及している。感覚論に頼っていたフォーム指導や体づくりは姿を消し、栄養学に基づいた食トレと数値目標に基づいたウエイトトレーニングが一般化。これにより、公立校や私立の中堅校であっても、名門校の強力打線や投手陣に対抗できるベースが整った。広島のレベル全体の底上げを果たしたのは、こうした先進的な試みであったことは疑いようがない。