『スポーツマンNo.1決定戦』の真髄は、芸能人と本物のトップアスリートが一切の手加減なしで肉体をぶつけ合う「ガチンコ勝負」にありました。とりわけ番組の顔として君臨したケイン・コスギは、芸能人サバイバルバトルで前人未到の通算5回優勝を達成しただけでなく、2000年に開催された第6回プロスポーツマン大会において、国内外の現役プロ選手たちを抑えて総合優勝を飾るという前代未聞の偉業を達成しました。
当時、ケイン・コスギがメディアの密着取材で語った「自分はアクション俳優だが、アスリートとしてここに来ている。負けたら何も残らない」という覚悟に満ちた言葉は、バラエティ番組の枠組みを完全に超越していました。そのストイックな姿勢はライバルたちにも火をつけ、体操界のスペシャリスト・池谷直樹との宿命のライバル対決は、番組屈指のキラーコンテンツとして平均視聴率20%超を連発する原動力となったのです。
さらに、2000年代中盤の芸能人サバイバルバトルを牽引したのがなかやまきんに君でした。筋肉芸人としてのキャラクターを前面に出しつつも、圧倒的な瞬発力と持久力で第13回から第16回まで前人未到の「4連覇」を達成。彼が自著や回顧インタビューで「テレビカメラの前で命を削るようなプレッシャーがあった。笑いではなく本気で勝ちにいかなければ生き残れなかった」と振り返っている通り、スタジオには一切の妥協が許されない異様な緊張感が漂っていました。
プロ大会においては、アテネ五輪ハンマー投げ金メダリストの室伏広治が2002年に見せた超人的なパフォーマンスが語り草となっています。パワーフォース、ビーチフラッグス、ガングラディエーターといった競技で他を寄せ付けず、規格外の身体能力で圧倒的な総合優勝を果たした瞬間は、日本スポーツ界における伝説のワンシーンとして今も記憶に刻まれています。