近年の本格的なアクション映画ブームも、負傷リスクの高まりに大きく関係している。スタントマンを極力使わず、吹き替えなしで自らアクションをこなすスタイルが主流となりつつあるからだ。
横浜流星のように、圧倒的な身体能力とストイックなトレーニングでCGなしの高度な格闘シーンに挑む若手実力派俳優の姿は、多くの観客を熱狂させている。また、自ら命がけのスタントに挑み続けるトム・クルーズの存在は、世界中のエンターテインメント業界に「リアルアクション」の基準を打ち立てた。だが、そのハイレベルな要求が演者への身体的負荷を限界まで高めているのも紛れもない事実である。