日本のテレビ史において、パロディソングの系譜は長い。古くは『オレたちひょうきん族』から『とんねるずのみなさんのおかげでした』に至るまで、芸人が歌手を模倣する文化は脈々と受け継がれてきた。しかし、その本家本元の制作チームを丸ごと巻き込み、グローバルレーベルから世界配信まで行った例は他に存在しない。
消費されて終わる一発屋の企画ではなく、原宿系ポップカルチャーのパロディでありながら、そのカルチャー自体を補強・拡張する役割を果たした点において、唯一無二の功績を残した。批評性を持ったハイレベルな悪ふざけこそが、時代を超えて生き残るコンテンツの条件であることを証明している。