「女の子を妊娠するとつわりが酷い」という説は、単なる都市伝説ではないかもしれない。近年の内分泌学研究において、胎盤から分泌されるヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)の血中濃度が、男児よりも女児を妊娠しているケースでやや高く推移する傾向が報告されているからだ。
hCGホルモンは脳の嘔吐中枢を刺激するため、分泌量が多いほど悪阻(おわる)の症状が重くなりやすい。実際に重度のつわりに悩まされる「妊娠悪阻」で入院する妊婦の割合を見ると、女児妊娠の比率が統計的にわずかに高いという海外の大規模データも存在する。とはいえ、つわりの重さには個人差が極めて大きく、男児でも猛烈な吐き気に襲われる妊婦はごく普通に存在する。「つわりが酷いから100%女の子」と断定できるほどの決定打にはならないのが現実だ。