混同されやすい「ロックアウト」と「ストライキ」ですが、その主体や目的、発生のメカニズムには明確な相違点が存在します。
最大の違いは「行動を起こす主体」と「その目的」です。ストライキは労働組合が賃上げや労働環境の改善を勝ち取るために主導権を握って仕掛ける攻めの争議行為です。一方でロックアウトは、組合側の激しい争議行為によって工場設備への損害や業務の麻痺が生じるおそれがある場合に、会社側が損害拡大を食い止めるために発動する受け身の手段となります。
ロックアウトがなぜ起こるのかという背景には、波状ストライキや部分ストライキによって「会社の一部機能だけが止められ、業務全体が混乱しているにもかかわらず、働いていない労働者以外には賃金が発生し続ける」といった不均衡な状態の発生が挙げられます。このような状況で使用者が対抗力を失うことを防ぐために選択されます。