日本全国津々浦々に広がる道の駅ですが、そのルーツを辿ると必ず行き着くのがこの山口県阿武町です。敷地内には誇らしげに「道の駅発祥の地」と刻まれた記念碑が立ち、訪れる旅行者のフォトスポットになっています。
阿武町が発祥と呼ばれる背景には、1991年(平成3年)10月に当時の建設省(現・国土交通省)が実施した社会実験があります。全国12カ所で道路利用者のための休憩施設モデル実験が行われ、阿武町はその先駆的な実験場所として名頭を上げました。その後、制度として正式にスタートした1993年(平成5年)4月22日の第1回登録において「道の駅第1号(登録番号山口県第1号)」として正式登録された歴史があります。
単なるトイレ休憩や給油のためのパーキングエリアとは異なり、「24時間利用可能な清潔なトイレと駐車場」「道路交通情報や地域情報の提供」「地域の特産品販売を通じた地域活性化」という3つの機能を一体化させたモデルは、阿武町の成功から全国へ普及していきました。海辺のロケーションを活かし、広場には縁結びを願う「幸せのモニュメント」も設置され、単なる通過点から目的とされる場所へと成長した歴史的拠点です。