1994年5月1日、悲劇の舞台となったのはイモラ・サーキットだった。F1(フォーミュラ1)第3戦サンマリノグランプリの決勝レース、通算65回のポールポジションを誇る絶対的王者アイルトン・セナは、命をかけた走りを続けていた。
7周目、トップを走行していたセナのマシンは、超高速区間であるタンバレル・コーナーで突如トラクションを失ったかのようにコースアウト。緩やかな右カーブを曲がりきれず、時速約310kmでコンクリート壁に激突した。わずか0.2秒の減速試行。衝撃の凄まじさは、フロント部分を無残に粉砕した。