かつて和風のイラストといえば、細部まで描き込まれた緻密な日本画のイメージが強いものでした。しかし、現在のトレンドは真逆を行く「ミニマリズム」です。スマートフォンの画面という限られたキャンバスで映えるのは、極限まで要素を削ぎ落としたシンプルな記号的デザイン。余白を贅沢に使うことで、洗練された現代的な「和」が表現できます。
このミニマルデザインの代表格こそが梅の花です。桜のように花びらの先が割れておらず、桃のように先が尖ってもいない。ただただ丸い5つの花びらを描くだけで、誰が見ても一瞬で「梅」と認識できるそのフォルムは、まさにシンプルイラストの王道と言えます。