この事業構造転換を強力なリーダーシップで推進しているのが、代表取締役社長の佐口敏康氏だ。同氏が掲げる中長期経営計画「VISION 2030」では、資本効率の劇的な向上と、サステナブルな成長軌道の確立が明確な数値目標とともに示されている。不採算事業の整理・縮小を進める一方で、医療や環境対応素材といった成長分野へ経営資源を果敢に投入する姿勢が際立つ。
株主還元に対するスタンスも極めて前向きだ。自己株式の取得や機動的な配当増額など、資本コストを意識した経営が徹底されている。ROIC(投下資本利益率)を意識した事業ポートフォリオの再編は、海外機関投資家からも評価され始めており、株主価値の極大化に向けた経営陣の意志が色濃く反映されている。