「いつも通り」と訳される英語表現はいくつか存在するが、その使い分けに迷う人は少なくない。オックスフォード大学出版局が提示するコーパスデータや記述によれば、「as usual」は『予期された習慣やパターンがそのまま再現されている状態』を指す。つまり、「案の定」「相変わらず」というニュアンスを含みやすいのが特徴だ。例えば、遅刻癖のある同僚に対して「He is late, as usual.」と言えば、「予想通りまた遅刻か」という呆れや皮肉の意が自然と滲み出る。
これに対し、「as always」は変わらぬ愛着や感謝、揺るぎない信頼を込めて使われることが多い。「Thank you for your support, as always.(相変わらず感謝しています)」のように、肯定的かつ温かみのある響きを伴う点が「as usual」との決定的な違いだ。一方、「usually」は動作の頻度を示す副詞であり、「I usually wake up at 7.(普段は7時に起きる)」のように習慣的な行動そのものを描写する。ケンブリッジ大学英語検定機構の評価基準でも、こうした語用論的なニュアンスの違いを正しく把握し使い分ける能力が、中上級レベルのコミュニケーション力として重視されている。