自力での対策だけでは不安が拭えない場合や、妊娠・手術・持病の治療などで頻繁な医療行為が必要にもかかわらず恐怖が勝ってしまう場合は、医療機関での専門的な治療が有効です。
血液恐怖症の治し方として、精神科や心療内科では主に以下の治療法が導入されています。
■ 認知行動療法(CBT)と曝露療法(エクスポージャー法)
恐怖の対象に対して段階的に慣れていく治療法です。まずは「赤いインクのイラストを見る」ことから始め、次に「血のイラスト」「動画」「実際の採血器具を見る」というように、負荷の低い刺激から少しずつステップを踏んで慣らしていきます。先述の応用緊張法と組み合わせることで、「血を見ても倒れずにやり過ごせた」という成功体験を脳に再学習させます。
■ 心療内科・精神科受診の目安
「採血が嫌い」という程度であれば受診の必要はありませんが、以下に当てはまる場合は血液恐怖症の精神科・心療内科受診を検討する価値があります。
- 恐怖のあまり、必要な健康診断や病気の検査を何年も拒否・放置している
- 出血を伴う仕事や介護、子育てなどに深刻な支障が出ている
- 血を見る可能性を考えるだけでパニック発作や日常生活の制限が生じている
専門医のもとで正しいトレーニングを受ければ、血液に対する過剰な身体反応は大幅に軽減できます。