観光地としての大久野島には、SNSの断片的なショート動画や写真だけでは伝わらない「現場のリアルな盲点」がいくつか存在します。
一つ目の誤解は、「うさぎをカフェの飼育動物と同じ感覚で捉えてしまうこと」です。大久野島のうさぎは人慣れしていますが、法的には飼い主のいない野生(野良)動物です。爪は鋭く、前歯の噛む力も非常に強いため、口元に直接指を近づけると誤って深く噛まれ、大量出血する事故が後を絶ちません。小さなお子様連れの場合は特に注意が必要で、軍手の着用やエサを地面に置いて与える工夫が求められます。
二つ目の盲点は、「良かれと思って持ち込む生ゴミ同然の大量野菜」です。一時期、丸ごとの白菜や傷んだ野菜が山積みに放置され、悪臭やカビの発生、土壌汚染を引き起こすオーバーツーリズム問題が深刻化しました。現在では環境省やボランティア団体によるパトロールが強化されており、「ゴミは全て持ち帰る」「うさぎの健康を考えた適量給餌」が強く呼びかけられています。
【プロの結論】うさぎ島観光をおすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
大久野島は万人に無条件でおすすめできるテーマパークではなく、野生動物との一定の「距離感」と「リテラシー」を保てる人にこそ開かれたサンクチュアリです。
【大久野島観光をおすすめできる人】
- 野生動物の生態リズムを理解し、見守るスタンスで癒やされたい人
- 瀬戸内の自然景観とともに、近現代史の平和学習や産業遺構巡りに強い関心がある人
- 休暇村に宿泊し、観光客のいない早朝や夕暮れの静寂とノスタルジーを味わいたい人
【訪問に慎重になるべき・計画の見直しを推奨する人】
- 動物アレルギーや、うさぎとの至近距離接触(抱っこや膝乗せ)を絶対条件と考えている人
- 1〜2時間程度の過密な分刻みスケジュールで、確実に大量のうさぎに囲まれたいと期待する人
- 雨天や強風時に、屋内のアミューズメント施設のような快適性を求める人