インターネット空間における「メロリンQ」に対する世論のトーンは、過去30年間で劇的なパラダイムシフトを経験しています。
1990年代後半から2000年代初頭の2ちゃんねる(現5ch)や黎明期のネット掲示板において、メロリンQは「消し去りたい黒歴史の典型」「一発屋の痛い過去」として嘲笑の対象になることが大半でした。俳優としてシリアスな演技を見せるたびに、過去の切り抜き画像が貼られ、からかいのネタとして消費されるのが定番の構図だったのです。
しかし、政界進出以降、ニコニコ動画やYouTube、TikTokなどで当時の動画アーカイブが再発掘されると、若年層を中心に受け止め方が一変します。「16歳であの大観衆とビートたけしの前で堂々とやり切るメンタルが異常」「恥を捨てて人の心を掴む胆力は当時から完成していた」といった驚嘆の声が主流となり、「過去の汚点」ではなく「政治家・山本太郎のブレない図太さを証明する一次史料」としてポジティブに読み替えられる現象が起きています。