放送当時のネット掲示板やSNS、ファンコミュニティにおける反響は凄まじいものがありました。当時の視聴者レビューや書き込みデータを振り返ると、視聴者が心を奪われた理由は主に3つの要素に集約されます。
第1に、「圧倒的な守ってあげたい感(庇護欲)」です。当時17歳の西野が見せた、今にも壊れてしまいそうな儚さと、目から大粒の涙をポロポロとこぼす姿は、視聴者の保護本能をダイレクトに刺激しました。
第2に、「涙とシュールさの鮮烈なギャップ」です。通常、アイドルの自己紹介で涙が流れる場面といえば、家族への感謝や上京の苦労といったシリアスな文脈が一般的です。しかし西野が泣きながら口にしたのは「太った鳩」という、あまりにも意表を突くワードでした。この切なさと笑いが同居した奇跡的なコントラストが、視聴者の記憶に強烈な爪痕を残しました。
第3に、「バナナマンによる完璧なパッケージング」です。設楽統の鋭くも温かいツッコミと、日村勇紀の包容力あふれるリアクションがあったからこそ、彼女の涙は「放送事故」ではなく「極上のバラエティ名場面」へと昇華されました。後年の『乃木坂工事中』でも歴代屈指の名シーンとして何度も再放送され、新規ファンが西野七瀬の歴史を知る上での必修科目となっています。