インターネット上の質問サイトやSNS(旧Twitter、知恵袋等)を定点観測すると、液体窒素治療に対する悲痛な叫びが日常的に投稿されています。「大人なのに皮膚科のベッドで涙が出た」「足のイボを焼いた帰り道、アクセルペダルを踏む激痛で運転できなかった」「拷問に等しい」といった声は、決して誇張ではありません。
皮膚科専門医への取材でも、初診患者の約20〜30%が痛みに耐えかねて治療途中で自己中断(ドロップアウト)しているという深刻な現実が浮き彫りになっています。特に痛覚が過敏な小児の場合、診察室に入るだけで泣き叫び、パニックに陥るケースが頻発します。
問題なのは、この「痛みに耐えきれずに通院を途中でやめること」が、病状の悪化を招く最大のトリガーになる点です。中途半端に破壊されたイボ組織は、周囲の健康な皮膚にウイルスをまき散らし、結果として病変が前より拡大したり、多発したりする現象(ケブネル現象)を引き起こします。「痛いから通院を放置する→イボが巨大化する→さらに強い凍結が必要になり激痛が増す」という負のスパイラルに陥る患者が後を絶ちません。