万里の長城遭難事故の真相とは?吹雪の悲劇とずさんなツアーの全貌

万里の長城遭難事故の真相とは?吹雪の悲劇とずさんなツアーの全貌

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万里の長城遭難事故が発生したのは、2012年11月3日のことでした。参加していたのは、日本の旅行会社「アミューズトラベル」が企画したトレッキングツアーの参加者5名(60代〜70代の日本人男女)と、日本人添乗員1名、現地中国人ガイド1名の計7名です。

一行が目指したのは、観光地として整備された「八達嶺」などではなく、河北省と北京市境の山岳地帯に位置する「野長城」と呼ばれる崩落したままの城壁遺構でした。午前中に山へ入った一行でしたが、午後になると天候が急変。冷たい秋雨は急速に記録的な大吹雪へと変わり、気温は氷点下まで急降下しました。

積雪と猛烈な風雪により視界は完全に奪われ、足元は滑落の危険が伴う岩場と化します。日没が迫る中で前進も後退も困難となり、一行は山中で立ち往生を余儀なくされました。中国人ガイドと添乗員が救援を求めるため下山を試みるなど現場は混乱を極め、吹き曝しの稜線に取り残されたツアー客たちはビバーク(緊急露営)の装備もないまま、過酷な極寒の中で夜を明かすことになりました。

翌11月4日から地元当局による大規模な捜索救助活動が展開されたものの、日本人観光客の女性2名と男性1名の計3名が低体温症により息を引き取っているのが発見されました。日本人添乗員1名とツアー客2名の生存者は救出されたものの、海外の著名観光地周辺で起きた凄惨な遭難劇として日本中に大きな衝撃を与えました。

井上 凛
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井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。