1980年代初頭、土曜夜8時のテレビ界はお笑い怪獣たちがしのぎを削る激戦区でした。その中心にあったフジテレビ系『オレたちひょうきん族』で、片岡鶴太郎さんの名を一躍全国区へと押し上げたのが近藤真彦さんのモノマネです。
当時、たのきんトリオとして社会現象を巻き起こしていた近藤真彦さんは、まさに日本中の少女たちが熱狂するスーパーアイドルでした。鶴太郎さんは、マッチのトレードマークであった八重歯、特徴的な鼻にかかったハスキーボイス、そして歌唱時の激しいアクションに着目します。黒のサンバイザーを目深にかぶり、首を激しく前後させながら「マッチでーす!」と絶叫する姿は、アイドルのパロディという枠を遥かに超えた強烈なインパクトを放ちました。
ひょうきん族で片岡鶴太郎さんが見せた当時の熱量は凄まじく、熱湯風呂やピラニア風呂といった過激なリアクション芸と並び、この「マッチでーす!」のモノマネは番組の看板コーナーを支えるキラーコンテンツへと成長していったのです。