『雨の街を』知られざる創作秘話 松任谷由実が描いた初期名曲の深層

『雨の街を』知られざる創作秘話 松任谷由実が描いた初期名曲の深層

『雨の街を』知られざる創作秘話 松任谷由実が描いた初期名曲の深層の総合ガイドをお届けします。最新トレンドが詰まっています。

『雨の街を』を語る上で欠かせないのが、アルファレコードの創設者である村井邦彦に見出された天才少女を取り巻く、伝説的ミュージシャンたちの存在だ。レコーディングに参加したのは、細野晴臣(ベース)、鈴木茂(ギター)、林立夫(ドラムス)、松任谷正隆(キーボード)からなる名立たるバンド「キャラメル・ママ」であった。

細野晴臣を中心とする彼らのバック演奏は、荒井由実が持ち込んだ素朴なピアノのデモテープに、豊かな低音と洗練されたR&Bのリズム、そして洋楽的なアンサンブルを吹き込んだ。ベースラインの一音一音が、しとしとと降る雨の雫のように刻まれ、静謐でありながら情熱的なトラックが完成したのだ。少女の無垢な感性と、熟練したスタジオミュージシャンたちの技術が衝突・共鳴したことで、時代の先端をゆくサウンドデザインが誕生したのである。

佐々木 一輝
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佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。