では、彼らに救いはないのだろうか。精神医学の現場では、彼らが自ら治療を求めることは極めて稀だとされている。なぜなら、「自分に問題がある」と認めること自体が、彼らの脆い自尊心を粉々に砕いてしまうからだ。彼らがカウンセリングの門を叩くのは、うつ病や依存症、あるいは人生の完全な行き詰まりといった「二次的な破綻」に直面したときだけである。
しかし、その絶望こそが、変化への唯一の入り口でもある。自分が「特別ではない、ただの弱い人間である」という事実を受け入れるプロセスは、血を吐くような苦痛を伴う。それでも、専門家のサポートのもとで等身大の自分を愛することを学べた一部の人々は、穏やかな晩年を取り戻すことができる。