手軽に見える塩水クレンズですが、実際には身体に対して極めて過酷な負荷をかける行為です。体験者のレポートでも「途中で耐えられないほどの吐き気に襲われた」「冷や汗が止まらなくなった」という声は少なくありません。
まず直面するのが、塩水特有の味と大量飲用による強い嘔吐感です。生理食塩水濃度の温水を1リットル一気に流し込む行為は、胃を急激に伸展させ、胃粘膜を刺激するため、反射的な嘔吐を引き起こしやすくなります。
さらに深刻なのが塩水洗浄の危険性と副作用です。厚生労働省が定める成人の1日あたりの食塩摂取目標量は、男性7.5g未満、女性6.5g未満です。塩水フラッシュを1回行うだけで、1日の上限を上回る約9gの塩分を一気に体内へ流し込むことになります。腸内で水分が排出されずに一部でも吸収されれば、急激な高ナトリウム血症や血圧スパイクを招き、血管や心臓に致命的な負担を及ぼす恐れがあります。
また、強引な水流によって善玉菌を含む腸内細菌叢(腸内フローラ)まで一網打尽に洗い流してしまうため、かえって腸内環境が悪化し、長期的な便秘の悪化を招くケースも報告されています。