「若い頃はいくらでも寝られたのに、年を重ねるにつれて目覚ましよりずっと早く起きてしまう」という声も多く聞かれます。この変化には、加齢に伴う生理的な生体リズムの変化が深く関係しています。
歳を重ねると、睡眠を促すホルモンである「メラトニン」の分泌量が減少し、眠りの深さを維持することが難しくなります。また、体内時計のリズム自体が前倒しになる傾向があり、深部体温が低下する時間帯や上昇する時間帯が若い頃より早まります。これによって深いノンレム睡眠が減り、明け方の中途覚醒が増加するのです。加齢による覚醒は自然な生理現象の一部ですが、日中に強い眠気や集中力低下を感じる場合は、日照時間の確保や適度な運動を取り入れてリズムを整える工夫が有効です。