数式に想いを託す文化の背景には、偉大な科学者たちのロマンが存在する。
近代哲学の父であり直交座標系を発明したルネ・デカルトには、スウェーデン王女に送った手紙にカディオイドの方程式だけを記したという有名な逸話が語り継がれている。真相の真偽は諸説あるものの、「言葉にできない感情を数式で示す」というロマンティシズムは、デカルトの時代から人々の想像力を掻き立ててきた。
また、「自然という書物は数学という言語で書かれている」と喝破したガリレオ・ガリレイの言葉通り、人類は宇宙の法則だけでなく、自らの内に秘めた情熱や愛すらも数式によって記述しようと試みてきた。偉人たちが切り拓いたその視点こそが、現代の愛の方程式の原点と言えるだろう。