ウェブ検索やQ&Aサイトをリサーチしていると、「ライトオンの優待が洗剤や歯ブラシの詰め合わせになった」「長期保有条件が新設されて1年以上待たないと届かない」といった、明らかに事実と乖離した書き込みを目にすることがあります。アパレル企業であるライトオンが日用品を配るはずがないにもかかわらず、なぜこのような奇妙な情報が一人歩きしているのでしょうか。
この現象の真相は、検索エンジン上で「ライト オン」と単語を区切って検索した際に、生活消費財大手の「ライオン株式会社(証券コード:4912)」の株主優待データが誤って表示・混同されていることにあります。大手ウェブメディアの検索アルゴリズムやまとめサイトが機械的にインデックスした結果、名前の響きが酷似している両社の情報がネット上で混ざり合い、読者の誤解を生んでしまったのです。
実際、生活用品大手のライオン(4912)は、従来は100株保有の全株主に自社製品(キレイキレイ薬用泡ハンドソープやNANOX one、クリニカなどの約2,200円相当の新製品詰め合わせ)を毎年3月上旬に届けていましたが、優待制度を変更し「1年以上継続保有の株主のみに進呈」という厳しい条件設定へと舵を切りました。このライオンによる優待改悪のニュースが、業績不振に揺れるアパレルの「ライトオン(7445)」の廃止・改悪リスクの話題とネット空間で不自然に結びつき、「ライトオンも1年縛りの改悪か」「詰め合わせになったのか」という二重の錯覚を引き起こしたのが騒動の正体です。